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イベントレポート

Event Report

平成23年11月24日、東京マーチスおよび東京湾水先人会横須賀事務所の施設見学と意見交換会が小安協の主催で行なわれました。

 最初に観音崎の東京マーチスを訪問、プロジェクターによる業務の内容等について説明がありました。(写真1)

その後、東京湾を一望できる屋上に上がり航行する船舶の状況について説明がありました。(写真2)この日は北の風風速14m程度吹いており、海は白波で真っ白の状況でした。

我々が最も気にしている、第一海保付近はマーチスから4M程度離れているものの、眼高が45mあるため、非常に近く感じます。また、富津岬の先には35度方位13M先に東京湾アクアライン、海ほたるが視認でき、この時は多少靄があったため写真では良く見えませんが視界が良ければ手に取るように見えます。(写真3) おそらく双眼鏡で見ればスバルザカップレースの橋脚回航、海ほたる回航状況が目視で十分確認できると思います。

室内では、大型船の運航状況(写真4)および沿岸域情報提供システムMICS(写真5)による情報発信とレーダーによる監視が行なわれていました。残念ながらレーダシステムは写真撮影禁止です。レーダーでヨットおよびプレジャーボートがどう映っているのか非常に気になるところでした。レーダーは観音崎、本牧、浦安、海ほたるの4箇所で監視しており、観音崎ではこの4箇所のレーダー画像が合成されて映し出されています。ところが、実際には50m以下の船舶はレーダーには映っていないそうです。(フィルターがかかっている)
 50m以上の船舶でもレーダーには無数に映っており、浦賀水道のスピード制限12ノットを越している船舶は赤く点滅して無線で注意喚起をしています。

東京マーチスの後、東京水先人会(タグボート)に行きました。ここでは岡村所長による操船性能シミュレーターによる演習が行なわれ、10万トン級の巨大船による操船の難しさと小型船を避ける事の難しさが分かりました。(写真6)

 最後に第三管区海上保安の木野係長による安全航行とライフジャケットの有効性について講演がありました。木野係長はスバルザカップでは大変お世話になっており、第三回スバルザカップヨットレースの艇長会議では講演をして頂いた方です。

 とにかく我々は、ヨット、プレジャーボートと言えども本船、作業船には十分注意してこちらから避けることを心がけ、安全を最優先で航行することをあらためて感じた次第です。