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イベントレポート

Event Report

晴天に恵まれた3月25日日曜日、待ちに待った2012年TYCポイントレース第1戦が開催された。
艇長会議で各艇が新レーティングを確認後、全艇が勇んでレース海面へ。
予報は風速1〜10m/秒と定まらず、風向も各情報サイトばらばら。
運営泣かせのレース展開を予想しながら、我々もレース艇の後を追い出港。

レース海面は北の風2〜4m、波はほとんどなし。

第一上マークを真北0°、距離1.0マイルに設定、定刻通り9:55にレーシングクラスC、クルージングクラス予告信号旗を掲揚。
その直後から風位は東に大きく振れ始め、第1レグはスタボーロングの状況。

スタートは初戦の気負いもあり艇団全体がラインに寄りぎみ。 ”ハートオブニッポン”、“Team10Jr”,”寿丸”の3艇がリコール、

上一の好位置から”美々丸”と”ZEPHYROS”、
ライン中央から”イーグルⅠ世”がジャストスタート。リコール3艇はラインに近い”寿丸”から順次リコールを解消。
各艇そのままスタボータックで第一上マークを狙うが、早くもトップ艇団にいた”美々丸”が新兵器ファーリング仕様の黄色いジェネカーをアップ。

レーシングクラスA、Bの予告信号旗掲揚の10:10には、風はさらに東に振れ風位NE50°〜60°スタボータックで右海面が狙える状況に。
スタートは”VaroomRoadstar”がリコール、上一から”Forte”、すぐ下を”レティシァ・ドゥ”が正にジャストスタート,そのあとを”そんごくう”、”アリアドネⅣ”、”ミネルバ”が追う。

ライン中央寄りからは”CAVOK”がジャストスタート。”Forte”、”隼スプリット2”、”アリアドネⅣ”が高さを稼ぎに右海面に伸ばす中、
“そんごくう”がスタート直後に早くもスピンアップ,遅れず“レテイシァ・ドゥ”、”CAVOK”、”TUPAMAROS”、”ネェフェルティティ”などぞくぞくとスピン、ジェネカーをアップ、全艇が上マークというよりはサイドマークを目指すような展開に。

先行スタート艇団は第2レグに入り、ポートタックアビームでの帆走。この時点でコミティは大幅なコース変更を決断。

マークボートは引き揚げたアウターマークを引きずり全速力で東へ向かいそのまま待機。風はさらに振れ続け、マークボートはさらに南下して真上りとなるSE160°、0.8マイルに第二上マークを設置。
結果として第2レグと第3レグは、ほぼ直線に近い“くの字”となり第一下マークは緩い角度での廻航となった。

第一下マークでコース変更C旗を掲揚し、次マークのコースと距離をボードで指示。

トップ廻航の”Twilight”、 ”Malibu”がマークを左に見てルール通り反時計廻りで廻航。
後続艇の挙動を確認後、指示はマークボートに任せて本部船はフィニュシュライン設定のため第二上マーク付近へ移動。

ゴールは、”レティシァ・ドゥ”が先行スタート艇をすべて抜き去り堂々のラインオナー。着順、修正とも1位となる圧巻の走りを見せた。

2分後、メインセールを新調した”コンステレーション”がゴール。

新しいセールで今までと全く違う走りを見せた”Twilight”が続いてゴールし、レーシングクラスCで着順、修正とも1位の快走。

レーシングクラスBは着順3位ながらレース巧者”隼スプリットⅡ”が1位、

クルージングクラスは終始トップ集団をリードした”Malibu”が余裕の1位となった。

12:32最終艇のゴールを見届け、全艇完走でコミティ全員やっと一安心。
マリーナに向かう頃には北東の風4mとまたまた逆の風。
風に翻弄され極端なコース変更を余議なくされたレースではあったが、ルール講習会など、日頃のルールへの取り組みや、各艇のルール意識の高さを感じた有意義な一日でした。
皆様ご協力ありがとうございました。 

                                               記  コミッティー by ASTO 齋藤