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イベントレポート

Event Report

開催日:2012年6月17日
レース海面:ディズニーシー沖
風向:(第1レース)030度〜0度〜270度〜180度〜150度
    (第2レース)150度〜180度風速 
風速:2〜7ノット
距離:(第1レース) 上下4レグ 2.8マイル
    (第2レース) 上下4レグ 2.4マイル

コミッティ:ZEPHYROS、ツパマロス

梅雨入りした東京地方、午前中まで雨が残り、午後からも曇りで、南が吹いてくるという予報であったが、レース海面はシフティな風と微風・軽風の「きまぐれ神様」の一日でした。

【第1レース】(TYC第4戦)

1上マーク、ラインともほぼイーブン。
風は0度、風速7ノットの軽風。

クルージングクラス・レースクラスC、オールフェアでスタートしていく。
中央からイーグル1世とASTOがスピードに乗ったいいスタート。

その後船団はほぼ半数ずつポートとスタボーにわかれ、0.7マイル先の1上マークを目指す。

レースクラスABのスタートではアリアドネと今年調子のいいレティシアドゥが第1線からいいスタート。

1上はいいスタートを切ったASTOがそのままトップ回航。

その頃には天気もよくなり、本部艇からもスピンが見える。

1下マークですでに後続と4分前後の差をつけて回航、その後微風をうまく拾ったレースクラスAとCの艇が続く。

最終艇が1下も廻り終わった段階で微風の南が入りだす。 
今日2レース予定していることもあり3レグでのレース短縮を考えて、記録員がマークボートに移乗。

しかしその直後、2上を廻りスピンを上げるトップのASTOが見える(まだ1上には北が残っている!)本部艇への流し込みフィニッシュに変更して記録員がまた戻る。

結局、風は、30度東に振れ、軽風と微風を繰り返しながら、更に0度に戻り、西回りで南風へ。最後は150度くらいまで。

そんな風の中、2位に7分以上の差をつけてレースクラスCのASTOがファーストフィニッシュ! 

レースクラスAではコンステレーションが、またレースクラスBでは風をうまくつかんだ隼スピリッツ2がトップフィニッシュ。

クルージングクラスではスタートから2時間後にベガがクラストップでフィニッシュ。(修正では寿丸が第1位へ)

最後にフィニッシュしたのはクルージングクラスのミスケリー。

3時間のタイムリミットにあと2分というきわどさだったが、フィニッシュの瞬間、本部艇の周りで次のレースを待つ艇団から拍手と歓声が聞こえる。

【第2レース】(TYC第5戦)

長時間、海上で待っていた艇もあり、風が7ノットくらいまで出てきたので、2レース目を行うべく、大急ぎで新しいスタートライン設営へ向かう。

今度は南風(150°)、スタート時でも風は強弱(軽風・微風)を繰り返している。
クルージングクラス&レースクラスCでは、1艇リコールあったが、すぐに戻って全艇スタート。

今回、いいスタートを切ったのは早稲丸とTeam10Jr、イーグル1世が少し出遅れたようで、右海面にすぐに返していく。

レースクラスA・Bのスタート時には更に風が弱くなり、向かい潮でスタートラインよりだいぶへこんだラインになる。

その後風向は150度〜180度に振れ、さらに微風のまま。4レグでのフィニッシュを考えるも、1下を最後の艇を回っていくすぐ後ろには、出遅れを挽回し、さらに風をうまく掴んだイーグル1世とコンステレーションが迫ってくる・・・

短縮4レグのレースとして、レーススタートから2時間後の15時25分、DNFなくレース終了。

【総合結果】
微風〜軽風、振れ回る風と難しいコンディションの中の2レース。 
クルージングクラスでは寿丸が2レースとも1位で文句なしの総合優勝。
レースクラスCでは、1位〜3位の合計得点が同じという接戦の中、最高順位と最終レースの成績からイーグル1世。
同じくBでは2レースで順位が大きく入れ替わる中、ミネルバが安定した成績で優勝。
またAではコンステレーションが、今のIMX-40にしてから初優勝。

今回、特に風のシフトと偏在、強弱、更に潮の流れが強くあり、運・不運もあったレースと思う。
しかしながら上位の艇を見ると、いつものレースでもいい成績の艇で、その運を生かす実力がないと、運も「微笑んでくれない」のだなと感じたレースであった。

次回のTYCレースは7月1日に第6戦が行われます。
皆さまの参加をお待ちしております!

コミッティ担当:ZEPHYROS ツパマロス
記:山本