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イベントレポート

Event Report

2013年5月19日、「東京港ヨットレガッタ」という、東京都がサポートする冠大会を兼ねてTYC第3戦が開催されました。

当初、天気予報では曇〜雨が予想されていたが、19日が近づくにつれ、予報もよくなり、薄曇りではあるが陽射しも見える朝となりました。

前日からの南風が朝もしっかり残り、東京湾奥はチョッピーな波がたっていて、風も16ktくらい。海面視察の結果、なんとか実施できるだろうと開催決定します。

艇長会議では、東京都を代表してマリンプレイスの北住副理事長からご挨拶いただき、各艇がスタート海面へ

スタート海面ではかなりの風、ブイが流れないように、しっかり打ち、いよいよスタート。
 
1.2マイル、215度 風17、8kt程度(今回、ブローで20ktオーバーまでになりましたが、風向は最後まで安定していて、いいレースが出来たようです)
今年からレースクラスABが10:30、その後10分遅れてレースクラスCとクルージングクラスがスタート。

スタート海面では本部船のアンカーが波で効かないため、エンジンで微妙に位置確保してのスタートです。 各艇ともそれぞれ強風対応のセールで、波と戦いながら、スタートラインを目指していきます。

レースA・Bクラスのスタートはマーク側少し有利の中で、オールフェアでスタート。
下側から「そんごくう」がいいスタート、すぐにタックを返して全艇の前をポートで切っていく、いいスタートをしていきます。

つづくレースクラスC・クルージングクラスではほぼイーブンのスタート。

各艇、エンジンで微妙に前後に動いている本部船を見ながらの多少余裕をもったスタート。

Team 10 Jr.とハートオブニッポンのレースC2艇が、その中でラインに近いところから、船団を引っ張っていきます。 大型艇の義船が少しラインから遅れた位置からだが、強風で挽回を目指して追いかけていいきます。

ブローで20ktを超える風の中、上マークを回った後、レースクラスA 、Quatre HIRO とコンステレーションの大型艇2艇が、上マークを回った後サイドbyサイドでスピンを上げて下マークを目指していくのが見えます。 

レースクラスBではボーンフリーハートがAクラスの大型艇に離されずにいい走りです。
何艇かリタイアも出る中、トラブルを避けてスピンを上げない艇もありますが、それでも波に乗り、けっこういいスピードが出ているようです。 

またスピン上げた艇もブローチングしたりしています。

20kt超える風になりますと、「スピンをうまく上げて上位を狙う」か「上げて大トラブルになるのを避けるか」 艇によって、またライバル艇の動向を見ながら、となかなか難しい判断となります。

レースクラスABでは、スタート1時間後、Quatre HIRO がファーストホーム。 
修正でも1位。

フィニッシュまで、クルー全員がしっかりフルハイクしている真摯な姿勢が、素晴らしい。

第1戦に引き続きの2連勝も決してフロックではないでしょう。

レースクラスBでは ボーンフリーハートが、ネフェルティティの猛追を交わしてトップ。

遅れてスタートした、レースクラスCとクルージングクラスでは、義船がレースクラスCやクルージングクラスのライバル艇を「ごぼう抜き」してファーストフィニッシュ。

義船の艇長曰く、「今日はうちの風だった」ということで、お見事でした。

レースクラスCではASTOが着順・修正とも1位。 

前回1位のTwilightが今回は5位。 

レースクラスCは、艇数こそ少なめですが、性能も拮抗していて毎回楽しみです。

レース後の表彰式、東京都、マリンプレイスの藤沢様より各艇に賞状、カップが渡されます。 

東京港レガッタでは、各クラスの優勝艇には持ち回りの大きなクリスタルカップが授与されます。

表彰式後にも、チームでその大きなカップをもっての記念撮影がそこここで…

今回、DNSを含め4艇がリタイアしていますが、大きなダメージではなかった模様。
逆に、「ある程度の強風の中で艇をコントロールする」ことは、「帆走技術の向上」というTYCレースの目的に沿っているかもしれません。 

次回のTYCレースは6月16日に予定されております。
皆様、ふるってご参加ください。

記 : コミッティ ZEPHYROS 山本