MENU

イベントレポート

Event Report

10月18日(日)にTYC第7戦オータムレガッタが秋晴れの中、ディズニシー沖にて開催された。この日のコミッティーは、ボーンフリーハートとイーグルⅠ世が担当。

本部船はエルビエント(グランドバンクス)を使用し、マークボートは、東京夢の島マリーナからドライバー付きでご協力頂いた。そして、この日の帆走委員長は、イーグルⅠ世の中村が務めた。

朝の艇長会議で、TYCレース委員長、山本氏の挨拶があり、この日は2レースを行い総合順位が付けられることを説明。TYCレースも今年はすでに6レースが消化されており、この日のレース含め残り3レース!年間総合順位も意識される頃でもあり、ポイントが上位の艇としてはキッチリ決めておきたいレースでもある。

本部船は、レース海面に9時40分頃到着し風向チェック!風向は約80度で風速は6~7ノット!まずは本部船をアンカーリングし、予定スタート時刻の10時半に間に合うよう準備を行う。

出来るだけ長いコースと各クラスの艇速を考え、マークボートに距離約0.8マイルに上マークの設置を指示し、スタートラインは少し余裕をもった長さにアウターマークを設置した。2レースを消化するには、1レースが約1時間前後で2レースを約3時間終了させ、遅くても14時前には撤収したいと考えた。

10時過ぎには海上エントリーを開始し、この日参戦する28艇を確認した。10時25分にクルージングとレースクラスCの予告信号を発声!

スタート前に風が左へ振れたためアウター有利となり、風が軽風のため早目にスタートラインへアプローチする艇が多かったが、ラインより低い位置で待機していた艇はスターボーで上り切れずに大分出遅れた艇もあった。そんな中、アウター目一杯からレースクラスCのBlue Peter(ALERION28)が良いスタートを決め、ポートクローズでスターボー艇の前を快走! ニューセールのシェイクダウン兼ねノースセールから中村匠氏が同乗していたようだが、船底メンテにも余念がなく年間総合2連覇への意気込みを感じた。

その後を追うようにMalibu(HANSE315)が追随していた。他に印象に残ったのが義船(FIRST 42S7)とベガⅢ(OKAZAKI 401)で、重量級とは思えないほど微軽風の風を掴み快走していた。義船はこの日、乗船人数が少なく、約300kgの軽量効果が吉と出たようで、クローズでスムーズな走り見せ、スピンアップは厳しいと言いながら、しっかりホイストしていたが、スピンダウンに少し手間取っていた感じはあった。

先のスタートから5分後に、レースクラスA、Bの予告信号を発声!この時も左に振れた風は戻らずアウター有利!スタートラインへ早目にアプローチを仕掛ける艇が多かったが、各艇の間隔も狭くシビアなラインへのアプローチ!スタート間際に2列で並走した下艇に突き上げられ大外の1艇が、ラインから出てしまい残念ながらリコール!X旗を掲揚しホーンを1声鳴らしたが、そのまま行ってしまい4分以内に解消されなかった。

コンステレーション(IMX-40)がアウターサイドから良いスタートを決め、早目にポートに返しコース北寄りのブロー帯を掴み快走!風は左に約20~30度振れたままだったので、2上への3レグ目に対してコース変更をしたいところだったが、上下マーク間に4クラスの艇団が帯状に連なってしまい、次へのコース変更指示を出すことが厳しい状態だった。

ダウンレグはスターボーの片上りになり、下マーク回航で混戦した状況になった場面もあったが、接触した艇もなく所要時間約1時間25分で全艇が無事フィニッシュした。その中で、ベガⅢ(OKAZAKI 401)、Blue Peter(ALERION28)、みち(J-80)、コンステレーション(IMX-40)が、各クラスのトップフィニッシュとなった。

2レース目は、左に振れた風向に対し、上マークを80度から50度に移動し、風が少し弱くなったので距離は0.8マイルから0.7マイルに短縮!スタートラインの位置と長さを短く調整しアウターマークも設置し直した。マークを打ち変えている間に、一旦、回答旗を掲揚し、その後、2レース目の予告信号を12時15分に発声!

上マークの風向はイーブンに出来たが、スタートラインのアウターが多少高い設定となったため、1レース目に続いて2レース目もアウターが有利な感じであった。

1レース目の成績が上位艇は、しっかりその辺を把握して有利なポジションを確保しスタート!2レース目のレースクラスA、Bでは、本部船寄りから出たASTO(JEANNEAU SF32)が、並走していた下艇からバウアップされ、それを避けるためラインを越えてリコールとなったが、直ぐにタックバック&バウダウンを行いスタートラインの内側に入りリコールを解消!

その後、スタートした各艇は左右にばらけたが、北寄りを選んだコースではアップウインドとブローが入っていた感じだが、南寄りへコースを引いた艇は逆にヘッダー気味のシフトとなり明暗を分けた展開になった。レース海面では複雑な風のシフトと強弱が激しく、ラルにはまって艇速が伸びない艇もあった。1レース目でトップを走っていた各艇は、風のシフトを読んで安定した走りを見せ快走していた。

1上マーク回航から1下へのダウンレグでは、1列の艇団の帯が出来て、太陽の光がセールの華やかな色合いを一層引き立ており、下マークの回航ラッシュは、選手権並の迫力さえ感じられた。そして、接触やプロテストもなく全艇が無事フィニッシュした。

第2レースも13時37分に最終艇がフィニッシュし、無事2レースを消化することが出来た。帰港する際に各艇のフィニッシュタイムをPCに入力し、機材の後片付けを行いレース運営は終了。

表彰式は16時から開催され、各クラスの3位から発表がされた、飛賞の発表も行われた。 気になる総合順位は、リザルトをご参照ください。

今回、レース委員会ではユニーク銘柄のお酒を多数用意しており、その中でも一番盛り上がったのが「はげあたま」と言う銘柄のお酒でした。そして、そのお酒を射止めたのは○○艇のオーナーでした。何方が頂いたかは、TYCの写真アルバムをご参照ください。

風が大きく振れ強弱もあり、運営泣かせのコンディションでしたが、何とか2レースを消化できました。設定したコースが不十分だった感じもしますが、自然相手のスポーツですので、それを含めて楽しむことが出来れば幸いです。今回のレースにご協力頂いた多くの皆様、そして参加艇の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。次回のTYC第8戦は、11月8日(日)となりますので、宜しくお願い致します。コミッティー担当:ボーンフリーハート、イーグルⅠ世 レースレポート:イーグルⅠ世(中村)